武水しぎの

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賃貸物件の色彩計画

2008年10月16日

最近のリノベーションブーム。
一番手軽で面白い効果が出るのが、インテリアに使う「色」。
私もいろいろと試行錯誤しています。
「スマッチ!」の日記「大家さんのつぶやき」ではこんなシミュレーションをしみたりもしました。


色に関してこんな本を読んで少々お勉強もしてみました。

マンガでわかる色のおもしろ心理学 青い車は事故が多い? 子供に見せるとよい色とは? (サイエンス・アイ新書)

昔から「情熱の赤」などといいますが、赤に限らず色の醸し出す、あるいは、色から連想する雰囲気ってありますよね。
シックな色、ポップな色、落ち着いた色......。
こういう色をワンポイントで使うと、他の部分がスタンダードな色でも、シックな部屋、ポップな部屋、落ち着いた部屋になるのが面白いです。

単身者向けのワンルーム物件ですと、住む人の自身の好みで決めていただけますから、冒険や遊びがしやすい。ところがファミリー物件でですと、ご家族の意思統一が必要ですので、さほど冒険できないのです。
それで、某社からの提案もあり、高級感のあるシックな配色の内装を作り上げました。

手前みそながら、かなり気に入ってたんですよ。
資料作って仲介業者さんを回ると皆さんに
「かっこいいですね!」
と言ってもらえる。
ところがこれが決まらないのですね。1年たってもまだ空いてますToT(←大失敗)
何人かに意見を伺いますと、
「暗い。明るいほうがいい」

確かに明るいキッチンというのは、主婦が求める一番のもの。
この失敗内装もキッチン自身は明るいのですが、リビングのシックさに引きずられてしまったようです。

別口でやってみた、カジュアルな色づかいの部屋は好評。

もちろんカジュアルでポップな色の方が明るく元気が出るので、賃貸向なのかもしれません。(そのかわり高級感は出しにくいけれど)
「さぁ、引っ越すぞ!」
という元気が出やすいみたいです。
考えてみれば、賃貸のいいところは
「気軽に引っ越せる」
こと。重厚であるよりも、軽く楽しくウキウキのほうが色も向いているのでしょう。

さて。ところで外壁の色なのですが。
これは賃貸でも落ち着いた色の方が好まれるようです。
「落ち着き」の出し方には時代の流行りすたりはあるのですが。。。

カジュアルでポップに塗ってしまいますと、周辺環境によっては、賃貸住宅ではなく、別用途の建物に見えかねない。
また外壁の場合、どうしても日光の影響で褪色しますから、彩度が比較的高い(=ビビッドな)色はすぐに効果をなくしてしまう。
このあたりが落ち着いた色が好まれる理由ではないかと思います。

けれども、外壁も建物の顔ですから、カッコよく行きたい!
と、スマートで都会的な色に塗り替えた同業者の方もいらっしゃいます。
見せていただきましたが、グレー・黒・白の絶妙なバランスと、ワンポイントの赤。ほんとにカッコいい!こういう色の物件というのはなかなかありません。、
「うちの物件のコーポレートカラーを作るのだ!」
と、気合を入れてやらなきゃ、と思いました。

(ただし、周辺リサーチはしっかりと。南欧プロバンス風の配色の物件の近所に、よく似た色彩のファッションホテルがあったり、スマートな外見のパチンコ屋が近所にあったりとかしますと、せっかくの配色が思った効果にならないことも。。。。)

コーポレートカラーといえば、賃貸仲介各社の店舗の色を見ても面白いですよね。

ミニミニ・大東建託の赤。
エイブル・ピタットハウスの緑。
アパマンショップ・レオパレスの青
ホームメイトのピンク
賃貸住宅サービスの水色
センチュリー21のオレンジ&黒

彩度が高く、軽く元気な色ばかり。
これが分譲マンション業者になるとシックな色が増えるんです。
セレッソコートのさくら不動産はピンクですが、彩度の低い落ち着いたピンクなのですね。

賃貸業界と共通の色が多いのが、実はコンビニ業界で、
サークルKの赤、ファミリーマートの緑・青、ローソンの青、セブンイレブンの赤・緑・オレンジ。


賃貸はコンビニエンスが一番?

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