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騒音の性質
固体伝播音と空気伝播音
音は波であり、振動である。音が伝わるということは、振動が伝わる、ということ。
そして日常、私たちの耳に聞こえる音は2種類ある。音が空気を伝わってやってくる「空気(伝播)音」。固体を伝わる「固体(伝播)音」。
例を挙げよう。例えば、洗濯中。
ゴォン、ゴォンと洗濯機の回っている音が、洗濯機の前に立っている人に聞こえる。また隣の部屋で誰かが呼ぶと、その声も聞こえる。これが「空気音」。
回っている洗濯機の前で、床に耳を当ててみよう。立っていたときのとは別の大きな音が聞こえるはず。この音は、洗濯機の足から床へ伝わり、聞こえてくる。これが「固体音」。
洗濯機のある部屋の下では、まず洗濯機の音が振動として床を伝わり、下の階の天井にも伝わる(固体音)。そして天井から放射されて、下の階にいる人に聞こえる(空気音)。
空気音は壁や床といったもので遮断することにより、容易に軽減することができる。
固体音の場合は、固体に伝わる振動を少なくすることが肝要。また、固体音の場合留意しなければならないのは、聞こえてくる場所そのものが騒音源とは限らないこと。振動が伝われば音が聞こえるのだから、真上からの工事の音に文句を言いに行ったら、工事していたのは、全く別の部屋だったなんてことも本当にあった話。もちろん騒音源に近いほど音が大きいことに違いはないが。
床衝撃音
集合住宅の上下階間ででよく問題になるのが「床衝撃音」。上階の床に与えられた振動が固体音として下階の天井に伝わり、放射される。
食器を落としたり、スリッパの足音が聞こえたりするのが「軽量床衝撃音」。
子供が飛び降りたり、家具を倒したりした場合の重い音を「重量床]衝撃音」という。
軽量床衝撃音には床材の変更やカーペットの使用などである程度対応できる。
重量床衝撃音は建築段階での床の厚さなどの設計に依存するが、完全なに防ぐのはまず無理。木造・鉄骨等ではほとんど防ぐことはできないと思っておいたほうがよい。
マスキング
音をもって音を制す。静かな場所で、かえってわずかな音が気になった経験はないだろうか。
ある音よりわずかに低い音を同時に流すと、高い方の音が聞こえにくくなる。
また、大きな音の直後の音も聞こえにくい。これをマスキングという。
BGMを流して騒音をカバーする。これも広い意味ではマスキングといえる。
騒音の計量
具体的にどんな大きさの騒音かは、騒音計で測ることができる。
購入すると20000円ぐらいから。貸し出しを行っている市町村もあるので、問い合わせて見るといい。
音の大きさの単位はdB(デジベル)。
騒音レベル |
身近な音 |
0dB |
最小可聴限度 |
20dB |
木葉のふれあう音 |
30dB |
ささやき声 |
40dB |
市内深夜・図書館・静かな住宅地の昼 |
50dB |
静かな事務所 |
60dB |
普通会話 |
70dB |
騒々しい事務所・電話のベル |
80dB |
電車の車内 |
90dB |
騒々しい工場・大声による独唱 |
100dB |
電車が通るときのガードの下 |
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