賃貸マンションの管理の2大柱は、賃料管理と、建物のメンテです。
このうちメンテの法で地味ながらも大事なポイントはお掃除。
めぞん一刻で、響子さんがほうきもってお掃除してるアレです。
管理会社に委託すると、ほとんどの場合清掃業者が入って、週に何回と決められた清掃をし、月々ナンボで家主はお支払いをします。
個人的には、週2回ぐらいが多い印象。草刈や放置粗大ゴミの撤去は別料金です。
手間がかからなくて、楽といえば楽なのですが、うっかり甘えて物件を見に行かない日が続くと、気が付けば草茫々! 敷地の隅には放置自転車があふれてる! あぁTVまで捨てられて……。
みたいなことにときどきなります。
清掃報告は管理会社に行くので、家主が把握するのがどーしても遅れがちになるんですよね。
もちろん自主清掃でがんばる同業の方もいらっしゃいますが、うちは私の趣味(笑)により、地元の一部物件では「管理のおっちゃん」「掃除のおばちゃん」をお願いしてます。
自主管理の強い味方です。
遠い物件は管理会社に任せてるので、清掃業者さんもおまかせなのですが(苦笑)。
掃除嫌いの(というか義務感に欠ける)私の言うのもなんですが、日常の清掃は月一回の大掃除よりも、毎日10分の日々のお掃除。
ゴミ拾い、掃き掃除、草抜き、ゴミ置き場の整理、と毎日おおよそ30分〜1時間の、空いた時間の有効利用バイトとして「掃除のおばちゃん」のお世話になってます。共用部の不具合や放置物の報告もしてくれるので、大助かり。
そして、ちょっと手ごわい清掃や小修理の強い味方が「管理のおっちゃん」。
共用部の電球交換に始まり、放置自転車を粗大ゴミの日にちょっとずつ出してくれたり、トイレの詰まりの解消やボールタップの交換、水道検針に庭木の剪定・消毒。時には自転車置き場の屋根を走り回る悪ガキどもにカミナリを落とし、入居者の方とおしゃべりをしては「管理人さん」と親しまれています。
水回りの詰まり、網戸の張替え、建具の調整等の小修理はみなDIYしてくれますので、これも大助かり。業者さんを呼ぶより早い、と入居者の方にも好評です。
定年でリタイアした後、いい生きがいができた、と頼んだ以上のことをしてくれはるのでこちらはちょっと申し訳ない感じ。
業者さんにおまかせする場合に比べて、きめ細かく融通のきく仕事をしてもらえるのがありがたいです。
困ること、というか注意点は……ビジネスライクというよりも、やはり個人同士のお付き合いがモノを言うので、そのあたりの気遣い。そういうわけで相性も大事です。
あとは、業者さんに頼むと、担当者の体調が崩れても代わりの方がしてくれますが、個人さんにお願いすると、その方の体調や家庭の状況で、仕事内容に波ができます。今の人がやめたあとに、すぐ次の人が見つかるとは限りません。
仕事という観点からはそういう不自由もありますが、お話してるといろんなことを教えてもらえるので、私は「掃除のおばちゃん」「管理のおっちゃん」が大好きなのです。
今回の記事はいつもお世話になっている某さんへ、感謝を込めて。